世界的な人気を誇るヘヴィ・メタル・バンド、Slipknot(スリップノット)のドラマー、Eloy Casagrande(エロイ・カサグランデ)が、新作アルバムのドラム録音を完了したことを明らかにした。
これは、2024年にバンドへ加入したCasagrandeにとって、Slipknotのメンバーとして初めて参加するフル・アルバムとなる。2022年の『The End, So Far』以来となるスタジオ・アルバムの制作が進むなか、新作への期待が高まっている。
Eloy Casagrande、新作のドラム録音を完了
Casagrandeは、ドラマーのCraig Reynoldsがホストを務めるポッドキャスト「The Downbeat」に出演し、新作のドラム録音がすべて完了したことを報告した。
録音を終えたのはインタビューの約1週間から10日前とのこと。アルバムの制作は2025年末ごろから動き始め、ギタリストのJim RootとCasagrandeがリフやドラムのアイデアを交換するところから始まったという。
その後、パーカッション担当のClown(M. Shawn Crahan)も加わり、スタジオでのセッションを重ねながら楽曲のアイデアを発展させていった。
単に完成した曲を録音するだけではなく、メンバー同士が実際に演奏し、そこから生まれる瞬間を記録していく。今回の制作過程には、Slipknotならではの実験的な姿勢が表れている。
完璧さよりも、生々しい演奏のリアリティを追求
今回の新作で注目したいのは、演奏の生々しさを重視する制作方針だ。
Casagrandeは、録音において過度な修正や部分的な録り直しに頼るのではなく、曲を通して演奏することを大切にしていると説明している。複数回の演奏から最良のテイクを選ぶことはあっても、機械的に整えられた完璧さより、実際に演奏したときのリアリティを残そうとしている。
こうしたアプローチは、Slipknotが持つ荒々しさや緊張感、メンバー同士のぶつかり合いから生まれるエネルギーとも相性がよさそうだ。
新作では、Casagrandeの強靱なドラミングがバンドのサウンドにどのような変化をもたらすのか。長年のファンにとっても大きな聴きどころになるだろう。
Eloy Casagrande加入後、初のフル・アルバム
Casagrandeは、ブラジル出身のドラマーで、長年Sepulturaのメンバーとして活躍。2024年にSlipknotへ加入し、Jay Weinbergの後任としてバンドの新たなリズムを担ってきた。
今回のアルバムは、彼が正式加入後に初めて参加するフル・アルバムとなる。ライブでその実力を示してきたCasagrandeが、スタジオ作品でどのような存在感を発揮するのか、注目が集まる。
また、制作には「Arsenal」のプロデュースにも関わったMatt Wallaceが参加している。メンバー同士のジャム・セッションから楽曲の素材を生み出し、そこから形を整えていく制作方法も、新作のサウンドを考えるうえで興味深いポイントだ。
アルバムの発売日は未発表
現時点では、新作アルバムのタイトルや発売日は発表されていない。今回明らかになったのは、Casagrandeのドラム録音が完了したという進捗だ。
Slipknotは2026年9月にシングル「The End, So Far」以来の新曲「Arsenal」を発表し、新たな音楽活動を本格化させている。今後、アルバム全体の制作がどのように進み、どんな作品として完成するのかが注目される。
新ドラマーの個性と、Slipknotが追求してきた予測不能なヘヴィネス。その融合がどのような形で結実するのか、続報を待ちたい。
Slipknot「Arsenal」Official Music Video
関連作品『The End, So Far』
2022年に発表されたSlipknotのスタジオ・アルバム。現時点での前作にあたり、次作がどのような進化を遂げるのかを考えるうえでも重要な作品だ。
新作の発売日や収録曲など、今後の公式発表にも注目したい。
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