1970年11月9日リリース(米国)
Derek and the Dominosが1970年に発表した唯一のスタジオ・アルバム『Layla and Other Assorted Love Songs』。Eric Claptonを中心に結成されたバンドが、ブルースを土台にした情熱的なロックを展開した作品であり、ロック史に残る名盤として知られている。
本作を語るうえで欠かせないのが、オールマン・ブラザーズ・バンドのギタリスト、Duane Allmanの参加だ。ClaptonとAllmanという二人のギタリストが互いの個性をぶつけ合いながら生み出したサウンドは、本作に特別な輝きを与えている。
アルバムの背景には、Claptonが親友George Harrisonの妻Pattie Boydに恋心を抱いていたという個人的な事情もあった。収録曲には、叶わぬ恋や孤独、愛情の葛藤を感じさせる楽曲が並び、Claptonの内面が色濃く反映されている。
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ブルースを軸にしたギター・ロックの到達点
本作は、ブルースを基盤としながら、スワンプ・ロックやゴスペル、ソウルの要素を取り入れた幅広い音楽性が特徴だ。
Claptonのギターは、力強いフレーズだけでなく、歌うような表現力を備えている。そこにAllmanの鋭いスライド・ギターが加わることで、二人のギターが対話するような独特のアンサンブルが生まれた。
録音は米国フロリダ州マイアミのCriteria Studiosを中心に行われ、プロデュースはバンド自身が担当。Tom Dowdがエグゼクティブ・プロデューサーとして制作を支えた。
ロック史に残る名曲『Layla』
アルバムを象徴するタイトル曲。ClaptonとドラマーJim Gordonの共作で、前半の激しいギター・リフと情熱的な歌唱、後半のピアノを中心とした美しいパートが強烈なコントラストを生み出している。
前半ではClaptonとAllmanのギターが緊張感あふれる演奏を繰り広げ、後半ではJim Gordonが作曲したピアノ・パートが曲の表情を一変させる。激しさと哀愁を併せ持つ構成は、ロック史に残る名曲として高く評価されている。
収録曲
Side A
- I Looked Away
- Bell Bottom Blues
- Keep On Growing
- Nobody Knows You When You’re Down and Out
Side B
- I Am Yours
- Anyday
- Key to the Highway
Side C
- Tell the Truth
- Why Does Love Got to Be So Sad?
- Have You Ever Loved a Woman
Side D
- Little Wing
- It’s Too Late
- Layla
- Thorn Tree in the Garden
参加ミュージシャン
- Eric Clapton:ボーカル、ギター
- Duane Allman:ギター
- Bobby Whitlock:ボーカル、キーボード、ギター
- Carl Radle:ベース、パーカッション
- Jim Gordon:ドラム、パーカッション、ピアノ
制作クレジット
- プロデュース:Derek and the Dominos
- エグゼクティブ・プロデューサー:Tom Dowd
- レコーディング:Criteria Studios(マイアミ)
ロック史に刻まれたギターの共演
『Layla and Other Assorted Love Songs』は、Eric Claptonのキャリアにおいて重要な位置を占める作品であると同時に、Duane Allmanの卓越したギター・プレイを記録したアルバムでもある。
二人のギタリストが生み出した緊張感と一体感、そして個人的な感情を音楽へと昇華した楽曲群は、発表から半世紀以上を経た現在も色あせない。ブルース・ロックの魅力を凝縮した、時代を超えて聴き継がれる名盤だ。
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