1976年11月9日リリース(米国)
Tom Petty and the Heartbreakersが1976年に発表したデビュー・アルバム。アメリカ南部のルーツ・ミュージックを感じさせるロックンロールと、英国ロックからの影響を融合させたサウンドで、バンドの出発点を記録した作品だ。
Tom Pettyの個性的なボーカルとソングライティング、Mike Campbellのギター、Benmont Tenchのキーボードを軸に、シンプルで力強いバンド・サウンドを展開している。
当初は米国で大きな商業的成功を収めるまで時間を要したが、英国での評価をきっかけに注目を集め、後に「Breakdown」「American Girl」などが代表曲として定着した。
アメリカン・ロックの新たな才能
1970年代半ばのロック・シーンでは、ハードロックやプログレッシブ・ロックが存在感を示す一方、パンクやニュー・ウェイヴの動きも広がり始めていた。
そのなかでTom Petty and the Heartbreakersは、複雑な技巧に頼ることなく、メロディーとギター・サウンドを重視したストレートなロックを追求した。
プロデューサーは、Shelter Recordsの創設者の一人でもあるDenny Cordell。バンドの持ち味を生かしたシンプルな録音と、キャッチーな楽曲が本作の魅力となっている。
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ライブでも重要なレパートリー『American Girl』
アルバムの最後を飾る楽曲で、Tom Petty and the Heartbreakersを代表するナンバーの一つ。
疾走感のあるギター・リフと、印象的なメロディーが一体となったロック・ナンバーで、Mike Campbellのギター・ワークも聴きどころだ。
発売当初から大ヒットしたわけではないが、ライブでも重要なレパートリーとなり、バンドの代表曲として長く愛されている。
収録曲
Side A
- Rockin’ Around (With You)
- Breakdown
- Hometown Blues
- The Wild One, Forever
- Anything That’s Rock ‘n’ Roll
Side B
- Strangered in the Night
- Fooled Again (I Don’t Like It)
- Mystery Man
- Luna
- American Girl
参加ミュージシャン
- Tom Petty:ボーカル、ギター
- Mike Campbell:ギター
- Benmont Tench:ピアノ、オルガン
- Ron Blair:ベース
- Stan Lynch:ドラム
主な追加参加ミュージシャン
- Jeff Jourard:ギター
- Donald “Duck” Dunn:ベース
- Emory Gordy Jr.:ベース
- Randall Marsh:ドラム
- Jim Gordon:ドラム
- Charlie Souza:サックス
- Phil Seymour:バック・ボーカル
- Dwight Twilley:バック・ボーカル
制作クレジット
- プロデュース:Denny Cordell
- レーベル:Shelter Records
- 録音:1976年、米国カリフォルニア州ハリウッド
Tom Petty and the Heartbreakersの原点
デビュー作『Tom Petty and the Heartbreakers』には、後のバンドの方向性を決定づける要素がすでに詰まっている。
シンプルで力強いギター・ロック、耳に残るメロディー、そしてTom Pettyの飾らない歌声。時代の流行に左右されないアメリカン・ロックの魅力を備えた作品であり、バンドの長いキャリアを知るうえで欠かせない一枚だ。
