1947年11月8日、アメリカ・イリノイ州シカゴに、後に「Lovin’ You」の大ヒットで知られるシンガー、ミニー・リパートン(Minnie Riperton)が誕生した。
ミニー・リパートンは、非常に広い音域を持つ歌手として知られ、特に高音域の美しい歌声で多くのリスナーを魅了した。5オクターブともいわれる声域を生かした歌唱は、ソウルやポップスの世界でも際立った個性を放っている。
幼い頃から音楽やダンスに親しみ、シカゴの音楽教育機関で歌や演技を学んだ。1960年代初頭には女性ボーカルグループ、The Gemsに参加し、プロの歌手として活動を開始する。
その後、チェス・レコードでバックボーカルなどの仕事を経験。1960年代後半には、サイケデリック・ソウル・グループ、Rotary Connectionのリードボーカリストとして活動するようになる。
Rotary Connectionは、ソウルを基盤としながらサイケデリック・ロックや実験的なサウンドを取り入れたグループだった。ミニーの独特な歌声はバンドの音楽性に大きく貢献し、1968年のセルフタイトル作品をはじめ、複数のアルバムに参加した。
1970年にはRotary Connectionを離れ、ソロ活動を本格化。1970年の『Come to My Garden』では、チャールズ・ステップニーによる壮大なアレンジと、ミニーの透明感あるボーカルが融合した独自の世界を作り上げた。
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しかし、彼女の名を世界中に知らしめたのは、1974年発表のアルバム『Perfect Angel』だった。
同作に収録された「Lovin’ You」は、柔らかなアコースティック・サウンドと、鳥のさえずりを取り入れた印象的なアレンジが特徴。ミニーの澄み切った高音が楽曲全体を包み込み、1975年には全米シングルチャート1位を獲得した。
この曲は、当時のソウルやR&Bのヒット曲とは異なる、穏やかで親密な雰囲気を持っていた。ミニーの歌声を世界中に届けた代表作として、現在も多くの人々に愛されている。
その後も『Adventures in Paradise』(1975年)、『Stay in Love』(1977年)、『Minnie』(1979年)などの作品を発表。ソウル、ファンク、ポップスを横断しながら、独自の音楽性を追求し続けた。
1976年には乳がんと診断され、治療を受けながら音楽活動を続けた。病気について公に語り、乳がんの早期発見を訴える活動にも取り組んだが、1979年7月12日、ロサンゼルスで31歳の若さで亡くなった。
ミニー・リパートンの活動期間は決して長くはなかった。しかし、その独特な歌声と音楽的な表現力は、後の多くのアーティストに影響を与えている。短い生涯の中で残した作品は、ソウルやポップスの歴史において今も特別な輝きを放っている。
代表曲 Lovin’ You
1974年発表のアルバム『Perfect Angel』に収録され、翌1975年に全米シングルチャート1位を獲得したミニー・リパートン最大のヒット曲。鳥のさえずりを背景にした穏やかなサウンドと、彼女の驚異的な高音域を生かした歌唱が印象的だ。時代を超えて愛されるソウル/ポップスの名曲である。
YouTube検索:Minnie Riperton – Lovin’ You



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