1973年11月9日リリース(米国)
Santanaが1973年に発表した5作目のスタジオ・アルバム『Welcome』。前作『Caravanserai』で本格的に取り組んだジャズ・フュージョン路線をさらに推し進め、ラテン・ロックとジャズ、スピリチュアルな音楽性を融合させた作品だ。
Carlos Santanaのギターを中心に、複数のキーボードやパーカッション、ゲスト・ミュージシャンが参加。従来のラテン・ロックのイメージにとどまらない、奥行きのあるサウンドを作り上げている。
ジャズとスピリチュアルな音楽への接近
『Welcome』の制作時期は、Santanaの音楽性が大きく変化していた時期にあたる。
前作『Caravanserai』から続くジャズ・フュージョンへの傾倒は、本作でさらに深まり、複雑なリズムや長尺のインストゥルメンタル、即興性を重視した演奏が目立つ。
また、John ColtraneやAlice Coltraneらの音楽から受けた影響も感じられ、単なるロック・アルバムという枠を超えた精神性の高い作品となっている。
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ラテン・ロックと高度なジャズ・ロックが融合『Flame-Sky』
アルバム後半に収録された約11分半の長尺曲。Carlos SantanaとJohn McLaughlinのギターが共演し、二人の異なる個性が交差する演奏を聴くことができる。
John McLaughlinは、Mahavishnu Orchestraで知られるジャズ・フュージョン界の重要人物。Carlos Santanaとの共演によって、ラテン・ロックと高度なジャズ・ロックが融合した独特の世界が生まれている。
収録曲
Side A
- Going Home
- Love, Devotion & Surrender
- Samba de Sausalito
- When I Look Into Your Eyes
- Yours Is the Light
Side B
- Mother Africa
- Light of Life
- Flame-Sky
- Welcome
参加ミュージシャン
- Carlos Santana:ギター、ボーカル、パーカッションほか
- Tom Coster:キーボード、パーカッション
- Richard Kermode:キーボード
- Doug Rauch:ベース
- Michael Shrieve:ドラム
- José “Chepito” Areas:パーカッション
- Armando Peraza:パーカッション
- Leon Thomas:ボーカル
主なゲスト・ミュージシャン
- John McLaughlin:ギター
- Flora Purim:ボーカル
- Wendy Haas:ボーカル
- Joe Farrell:フルート
- Jules Broussard:ソプラノ・サックス
制作クレジット
- プロデュース:Carlos Santana、Tom Coster、Michael Shrieve
- レコーディング・エンジニア:Glen Kolotkin
- レーベル:Columbia Records
Santanaの音楽的探求を示す重要作
『Welcome』は、Santanaがラテン・ロックの枠を超え、ジャズやフュージョン、スピリチュアルな音楽表現を追求していた時期を象徴するアルバムだ。
Carlos Santanaのギターを中心に、多彩なミュージシャンが生み出す音楽は、従来のヒット曲中心のロックとは異なる魅力を持っている。バンドの音楽的な進化をたどるうえで欠かせない一枚である。
