1993年11月8日リリース(英国)
英国のヘヴィ・メタル・バンド、Iron Maidenが1993年に発表したライヴ・アルバム。1992年8月22日、英国ドニントン・パークで開催された大型メタル・フェスティバル「Monsters of Rock」にヘッドライナーとして出演した際のステージを収録している。
Bruce Dickinson、Steve Harris、Dave Murray、Janick Gers、Nicko McBrainというラインナップによる演奏を記録した本作は、Bruceが1993年にバンドを離れる前の時期を伝える貴重なライヴ作品だ。
「The Number of the Beast」「Run to the Hills」「The Trooper」「Hallowed Be Thy Name」など、初期から中期にかけての代表曲に加え、当時の最新作『Fear of the Dark』からの楽曲も収録。Iron Maidenの歴史を振り返るようなセットリストと、野外フェスならではのスケール感が大きな魅力となっている。
Monsters of Rockのヘッドライナー公演を収録
1992年のMonsters of Rockは、英国ロック・フェスティバルの代表格として知られるイベントで、この年もDonington Parkに多くのハードロック/ヘヴィ・メタル・ファンが集まった。
出演者にはIron Maidenのほか、Skid Row、Slayer、W.A.S.P.、Thunder、The Almightyなどが名を連ねた。その大トリを務めたIron Maidenは、当時のツアー「Fear of the Dark Tour」の一環として、約2時間に及ぶステージを披露している。
アルバムには全20曲を収録。冒頭の「Be Quick or Be Dead」から「Fear of the Dark」、そしてアンコールの「Running Free」まで、バンドのキャリアを幅広く網羅した構成だ。
価格:4,980円(税込、送料別) (2026/11/7時点) |
新旧の代表曲が並ぶ圧巻のセットリスト
本作の聴きどころは、当時の最新作『Fear of the Dark』からの楽曲と、長年ライヴで演奏されてきた代表曲がバランスよく組み合わされている点にある。
「Be Quick or Be Dead」「From Here to Eternity」「Wasting Love」「Afraid to Shoot Strangers」「Fear of the Dark」など、1990年代初頭のIron Maidenを象徴する楽曲が並ぶ一方、「The Number of the Beast」「Wrathchild」「Run to the Hills」「2 Minutes to Midnight」といった定番曲も披露されている。
また、「The Evil That Men Do」「The Clairvoyant」「Heaven Can Wait」など、1980年代の作品から選ばれた楽曲も収録。時代ごとの音楽性を一度に味わえる内容となっている。
Bruce Dickinsonの力強いヴォーカルと、Steve Harrisのベースを中心とした緻密なアンサンブル、Dave MurrayとJanick Gersによるツイン・ギターの掛け合いも聴きどころだ。
Adrian Smithが参加した「Running Free」
本作の終盤を飾る「Running Free」には、元メンバーのAdrian Smithがゲスト参加している。
Adrianは1990年にバンドを脱退していたが、この日のステージではアンコールに登場。Dave Murray、Janick Gersとともにギターを演奏し、Iron Maidenの歴史を象徴する特別な場面を生み出した。
Bruce Dickinson在籍時のラインナップに、かつてのギタリストが加わったこの演奏は、長年のファンにとっても見逃せないポイントだ。
圧倒的な存在感を伝えている『Fear of the Dark』
アルバム『Fear of the Dark』のタイトル曲であり、Iron Maidenのライヴを代表するアンセムのひとつ。
静かなギターのイントロから始まり、徐々にバンド全体の演奏が加わっていくドラマティックな構成が特徴だ。観客がリズムに合わせて歌う印象的なパートは、ライヴならではの一体感を生み出している。
Bruce Dickinsonの表現力豊かなヴォーカルと、Steve Harrisの躍動感あふれるベース、ツイン・ギターによる重厚なサウンドが一体となり、楽曲の持つ緊張感と高揚感をさらに引き立てる。
本作に収録された演奏は、1990年代初頭のIron Maidenが持つライヴ・バンドとしての圧倒的な存在感を伝えている。
収録曲
Disc 1
- Be Quick or Be Dead
- The Number of the Beast
- Wrathchild
- From Here to Eternity
- Can I Play with Madness
- Wasting Love
- Tailgunner
- The Evil That Men Do
- Afraid to Shoot Strangers
- Fear of the Dark
- Bring Your Daughter… to the Slaughter
Disc 2
- The Clairvoyant
- Heaven Can Wait
- Run to the Hills
- 2 Minutes to Midnight
- Iron Maiden
- Hallowed Be Thy Name
- The Trooper
- Sanctuary
- Running Free
価格:2,970円(税込、送料別) (2026/11/7時点) |
パーソネル
- Bruce Dickinson:Vocals
- Dave Murray:Guitar
- Janick Gers:Guitar
- Steve Harris:Bass, Backing Vocals
- Nicko McBrain:Drums
- Michael “Count” Kenney:Keyboards
- Adrian Smith:Guitar(「Running Free」)
プロダクション
- Producer:Steve Harris
- Mixing:Steve Harris
- Engineer:Mick McKenna
- Recorded Live:1992年8月22日、Monsters of Rock Festival、Donington Park、England
Bruce Dickinson在籍時の熱気を伝えるライヴ・アルバム
『Live at Donington』は、1990年代初頭のIron Maidenが持つ圧倒的なライヴ・パフォーマンスを記録した作品である。
『Fear of the Dark』収録曲を中心に据えながら、初期の名曲から1980年代の代表曲までを網羅したセットリストは、バンドが築いてきた歴史と当時の勢いを同時に伝えている。
さらに、Adrian Smithがゲスト参加した「Running Free」も、本作ならではの聴きどころだ。Bruce Dickinsonの最初の在籍時代、その終盤にあたる時期のステージを記録した貴重なライヴ作品として、Iron Maidenの歴史を語るうえで重要な一枚となっている。



コメント